rickdom

東京とチェンマイを行ったり来たり

The Best Albums of 2013を聞いてる

数年前までは月に数十枚のCDを買っていたものだが、最近は月に1,2枚買えばいい方というていたらくなので、ずっとやってた年間ベスト選出なんかできなくなってしまった

とはいえトレンド的なものは一応押さえておきたいので、Pitchforkの2013年ベスト20を片っ端から聞いてみたメモ

Pitchfork's Best Albums of 2013



■Random Access Memories / Daft Punk ★★★
既聴。Pharrellをフィーチャーした大ヒットシングル「Get Lucky」を中心に、ディスコ、R&B、ジャズ、ハウス、EDMなんかの要素を口当たり優しくおいしいとこどり。いまのところたぶんDaft Punkでいちばん好き。

■Modern Vampires of the City / Vampire Weekend ★★★
バンド名からてっきりメタルバンドと思い込んでた。アコースティック系の楽器を多く使ったスケールの大きな美メロロック。ミドルテンポの曲が多いがリズムがおもしろいので飽きない。「Finger Back」って曲がイントロのドラムだけDEVOみたいだった。



■Bones of What You Believe / Chvrches ★★
グラスゴー出身3人組女声ボーカルのエレポップ。キラキラしていかにもイギリスって感じだな。「チャーチズ」って読むのか


■Yeezus / Kanye West ★★★★★
既聴。今までで一番暴力度が高く時にインダストリアルミュージックのように聞こえる。文句なし、21世紀サンプリングミュージックの最高峰の1つだな。


■Reflektor / Arcade Fire ★★★★
既聴。1stから聞いているが、彼らについてはなんというかすごいのはわかるけどあまり積極的に好きとは言えないモヤモヤとした感想を抱いてたのだが、今作は序盤の比較的ベタでメロいロック展開が気に入ったのでわりと何度も聞いた。うん、たぶん彼らのアルバムでいちばん好き


■Settle / Disclosure ★★★
ロンドン出身の男性デュオ。チャカチャカポコポコしたリズムにきれいなシンセが乗ったエレポップ風ハウス。多いね、こういうの。気持ちいいけど、“おおっ”とは思わないな。「Grab Her」って曲がちょっとおもしろかった


■Psychic / Darkside ★★★★
Nicolas JaarとDave Harringtonのユニット。陰鬱なエレクトロニクスにギターがかぶるインストで好み。ピンクフロイドっぽい部分もありおもしろい。


■Sunbather/Deafheaven ★★★★
ドコドコツーバスドラム轟音トレモロギターにデス声ボーカル。 ああ、これは気持ちいいわ。ジャンル的にはポストブラックっていうらしいです。Convergeの人のレーベルから出てるけど、殺伐感はゼロ。むしろさわやか。でも30分で飽きる


■Muchacho / Phosphorescent ★★★★
ブルックリンのシンガーソングライターMatthew Houckによるプロジェクト。Calexicoなんか思わせる埃っぽいフォーキーなトラックに、しぶーい声が乗る。好みだわあ。ストリングス入った2曲目「Song for zula」が特にいい



■OLD / Danny Brown ★★★★★
既聴。前作「XXX」が超絶傑作だったデトロイトのDanny Brown待望の新作。基本正調アンダーグラウンドなトラックだが曲によってはグライムやダブステの影響も。とにかくODBを思わせるDannyの個性的なラップがいい。「今のヒップホップでいいの教えて」と言われたらちょっとエクスペリメンタルにすぎるカニエよりこっちをおすすめするかな。



■Silence Yourself / Savages ★★★
バウハウスやスジバンなど80'sニューウェーブの匂いがプンプンするロンドンの新人4人組。後ろ向きだが悪くない。



■Excavation / The Haxan Cloak ★★★★★
オカルトでクラシカルでドゥームなウルトラダークアンビエント。とにかく低音がすごい。長尺が多いがビートも展開も結構あるのでききやすい。Scornとか好きだった人におすすめ。



■Youth Lagoon / Wondrous Bughouse ★★★★★
Trevor Powersのソロ・プロジェクト2nd。変な電子音とリバーヴにまみれた密室系フニャフニャサイケ。スパークルホースをちょっと思い出しちゃった。好き。


■Double Cup / DJ Rashad ★★★★
シカゴJuke/Footworkシーンの中心人物DJ Rashadのアルバム。細かく刻まれた軽いリズムにアーバンなシンセ。執拗なボイスサンプルに極端な低音。ダンスに特化されすぎていてリスニングじゃない感はあるけど好きだ。


■Nothing Was the Same / Drake ★★★★
既聴。歌うラッパー分野では追随を許さないドレイクさんの3rd。もはやJay-Z、Kanye並みの風格すら漂わせてる安定作。(いい意味で)売れ線一直線で音楽的な刺激はあまりないが、ウータンクランに捧げた「Wu-Tang Forever」には上がった



■Loud City Song / Julia Holter★★★★
LAの女性シンガー・マルチプレイヤー。とにかくトラックの作りこみがすごい。過去作はドローンな感じが多かったようだが、これは生音多めの曲によっては50'sアメリカンポップのような感じも。声も好みだしかなり気に入った


■Obsidian / Baths ★★★
LAを拠点に活動するWill Wiesenfeldのプロジェクト。IDMっていうの?グリッチ
複雑にエディットされたトラックの上をメロディアスなボーカルがたゆたう。ジェームス・ブレイクみたいな感じの曲が多いけど、よりポップなのも


■Amygdala / DJ Koze ★★★★
有名DJによるリスニング系歌ものテクノ・ハウス。耳障りのいい4つ打ちが中心だが、全体的にエフェクター過多で少し靄がかかった感じの音響処理がおもしろい。