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rickdom

東京とチェンマイを行ったり来たり

私立恵比寿中学「金八」感想

エビ中 音楽

珍しくTwitterで連投しちゃったんで、ちょっと加筆しつつまとめました


「金八ダンスミュージック」
曲中唐突に挿入される「MX!MX!MX! オイオイオイ!U曲~!」に尽きるな。「スターダストのエビ中です!」から一貫しているこの楽屋落ち的自己言及性こそエビ中の魅力のひとつ

「未確認中学生X」
終盤の杏野パート「もしかして~」をコピーではなく自分の芸としてものにした小林歌穂を見た時、エビ中は完全に次のページをめくったんだなと感じた。小林中山、この2人がいないエビ中は考えられない

「テブラデスキー」
「大人は判ってくれない」は人生のうちのあるほんの短い時期の少女にしかできないシリアスな決意・主張をそのまま取り出した本当に特別な歌だが、こちらは同時期の少女のわちゃわちゃと無駄な勢いだけを抽出した特別でない曲。だがすごくいい。アンセム決定

「キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~」
きらめきらりりかるのおもしろ三国志ミックスなどの前例もいくつかあるけど、エビ中がメジャーでガバキック導入した意味は大きい。かねてからずっとアレック・エンパイアに発注するアイドルはいないかなと夢想していたが、これ聞いたからもういいや。3人のアレンジャーを起用するという過剰さも最高

アゲ曲至上主義のオレだが、体育会的アゲパワーならアプガのEDMやハイパヨちゃん、しゃちほこ「アンセム」なんかの方が上、だがエビのアゲ曲は「金八DANCE MUSIC」、「キングオブ学芸会のテーマ」のような多層的なアゲなんだ。これはなかなかない。チキパにちょっと似たもの感じたけど

「早弁ラップ」
ライムベリーやリリスクなどスタイルとしてヒップホップを選んだアイドルは多いのだが、エビ中はあくまで、DJみそしるとMCごはんに乗っかる形で、自分らの1バリエーションとして贅沢なかたちで出してきた。このフォーマットでヒップホップアルバム聞いてみたくもあるが

バタフライ・エフェクト
りったんの「ゴールと思ったそのステージ2」がどうしても「ゴールともったそのセックス」と聞こえてどぎまぎする。あとナタリーで「ホレタさん」って呼ばれてるのワロタ

「ちちんぷい」
これだけちょっと微妙かなあ、、いかにもなニコ動出身バンドな感じで、まあでも現場では盛り上がるのであろう。ポイポイ言いたいしね

「U.B.U.」
スタッフひとことで「このままどんどん人気者になって、俺のことなんて忘れてしまったとしても、U.B.U.な気持ちだけは忘れないでね、つって」なんてこと言ってたけど、池ちゃんの新曲が入ってなかったのは数少ない不満のひとつ。「頑張ってる途中」はエビの中でも3本指に入るくらい好き

「フユコイ」
正直松隈ケンタのダメな面(安いセンチメンタリズム)全開の曲だとは思うんだけど、エビが歌うことでなんとか成り立った感じ。でもこれも「ちちんぷい」と同様たぶんライブでは映えると思うので心配していない

「PLAYBACK」
ファンクラブ向け記事で「トラックダウンの段階で、ボーカルが今までと全く違う加工になっていたものを大口論の末、限りなく元に戻して頂いた」とあったが、これたぶんオートチューンだな。オレとしては大胆にオートチューン処理してほしかった気がするけどな。

「幸せの張り紙はいつも背中に」
オレはライダーズの大ファンであり鈴木慶一が関わると聞いて狂喜したものだが、最初に聞いた時はぜんぜんエビ中にあわないと思った。だが、この曲はライブで生きる。あのパフォーマンスには正直鳥肌が立った。そして「金八」内での収まりのよさ。曲順まじで神がかってる

「ハイタテキ」
これはもう歌詞だよな。「乙女は孤独で純情よ」ではじまりキラーフレーズしかない。「リア充か?you know?(りあじゅうかっちゅうのう)」、「意味なし that you know(だっちゅーの)」とかうまいよな。でもやはりなんといっても「ホレタ」に尽きる

「大漁恵比寿節」
はじめて横アリで聞いた時は、ももクロっぽいヒャダ曲だなあと思ったんだけど違った。「チュパカブラ」もそうだが、こういうわけのわからない曲をぶっ込んでくるのが魅力。これシングルで切るという話もあったそうだが、それは思いとどまってよかった

「買い物しようと町田へ」
渋さ知らズ鬼頭哲のアレンジ。わりとベタなサンバだがこの高揚感はさすが。エビ中にバンドセットはあまりあわないと思うんだけど、渋さとの共演は見てみたいな。昇り龍泳がせて。

蛍の光(Demo)」
へたすればてんでバラバラな印象を与えかねないこのアルバムのラスト曲に、弾き語り一発録りのこれが入ったことで、すっと気持ちよく終わらせてしまう。よくあるアイディアと言えばそうだけど、この判断はすばらしいと思った。拍手したい

「アンコールの恋」が最終段階で外されたのは「フユコイ」とのかぶりじゃないかな。もちろん尺の問題が大きいのだろうが、曲順的に「アンコール」を入れる場所がない。あれちょっとベッタリしすぎなんだよ

ナタリーでも言及されていたが、柏木がかなり極端に声変わりしている。へたすれば松野よりもキーが低くなっているのではないか。ルックスもここ半年で驚くほど変わっており、成長期ってすごいなあ……(オチ無し)

あと、真山がかなり意識して歌い方を変えているな。うん、嫌いじゃない。そして安本さんの変わらないボカロっぷりと中山の小倉唯に匹敵するずるいとしかいいようがない萌え唱法。いいボーカリストが揃っておるわい

瑞希、杏野、鈴木が抜け、小林、中山が入った。言葉で書くとアレだが本当にすごいことだったと思う。しばらくの停滞はやむを得ないかと思っていた。が、言ってしまおう。このメンバーになって1年もたたないうちに「中人」よりもすばらしいアルバムを作ってしまったのだ。

とにかくこのアルバムを引っさげたライブを見たい
アイドルの楽曲は音源だけでは判断できない。現場で振付とパフォーマンスを体験してはじめて完成するのだから

金八

金八