rickdom

東京とチェンマイを行ったり来たり

最近のライブ

ベルハー、みずほあやの卒業活動停止の発表から1ヶ月がたった
それ以降いまのところ全通だ
まあいつかは途切れると思うけど大晦日まで可能な限り走り続けるつもり
毎回ライブは楽しいんだけど、ふとした瞬間に「この姿が見れるのもあと○○日」と考えちゃって泣けてくる
もちろん3人を中心にした新生ベルハーにも期待してるけど、今はこの5人を最後まで見届けたい


10月30日のギュウ農フェス、1回目のライブのラストと2回めのライブの1曲め、両方asthmaっていうのは熱かったな

11月3日、日芸祭で見たえんがわよかった
かいちゃんの声の魅力

11/5、6の大阪遠征すごく楽しかった

11/9 二丁はろワンマン楽しかった。コラボ衣装かわいかった


なんかメモっておこうと思うんだけど、、

11/11、ベルハーにはまってちょうど1年

2016年秋アニメ1話感想

◎ぜひ完走したい
○できれば完走したい
△3話あたりで判断
×1話切り


タイムボカン24  ☓
タツノコのリメイク作品は「夜のヤッターマン」、「ガッチャマンクラウズ」みたいに今風大人向け、つまり当時見ていた人向けにアップデートすることが多いんだけど、これはもう完全に原作通り現役小学生に向けてきた。なんかレベルファイブ臭いなあと思ったらガッチリ組んでいるのね。当時のギミックやネタを折り込みつつTwitterなど今風のトピックやタカラトミーと組んだおもちゃも絡めて作り上げる感じは正しいと思った。もしかしたらうまくいくんじゃないかな。まあ、リアルタイム世代としては滝口順平山本正之の不在が残念すぎるけど、もともとオレらは対象じゃないからしょうがない


ブブキ・ブランキ 星の巨人 ○
サンジゲン製作のフルCGロボアニメ2期。1期は1話切りしちゃったけど導入がうまいこともあり最低限の設定はフォローできた。舞台がわりと親しみのある台北なのもいい。
EDの「玲瓏たる純潔は『紅炎』の傀儡を疾らせ、暁天に燦めく証を刻む。」て、なんだこのクソ長いタイトル残響の「té」かよ、と思ったらそうだった

■WWW.WORKING!! ○
お、また毎週山田を愛でられるのか!と思ったらワグノリアだけどキャラが全員違うらしい。どうやらウェブコミック版のようだ。これはこれでおもしろそう


■ViVid Strike!  △
リリカルなのはスピンオフの少女格闘もの?
うーんまあこういうのが好きなオールドスクールおたくがいるのはわかる


うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター ☓
うーん、キッチュなおもしろさはあるんだけど見るのはつらいわ。Aパート切り

■終末のイゼッタ ○
WWⅡのIFものかなと思ったら魔女っ娘出てきた。まだ世界観がいまいちわかんないけどおもしろそう。早見沙織の皇女演技すばらしい

タイガーマスクW △
新日オカダ・カズチカの登場など現代の要素もあるにはあるが、とにかくアナクロ昭和梶原一騎テイストを踏襲していて実に頼もしい。かといって見たいか?と言われればうーん、とうなってしまうのではあるが

仮面ライダーエグゼイド △
ゲームがモチーフ。でもなんか全体的にノスタルジックなんだよなあ、20年前の小学生が喜ぶような感じ。でもマーケティング的にはそれでいいのか。後半にはライダー同士のバトルも示唆されてたので殺伐展開期待してしばらく継続しよう


■マジきゅんっ!ルネッサンス ☓
アヴァンがうたプリとまったく同じで挫けそうになったが、我慢してみたらまあ少しはおもしろかった。でも売れるからと言ってこの手のアニメさすがに作りすぎだろ、、

魔法少女育成計画 △
とりあえずベーシックな魔法少女ものかともおもったけどやっぱりバトルロワイヤルだった。あやねるの僕っ娘はよさげだな

■アイドルメモリーズ ☓
中国に輸出するのが前提のコンテンツなのかな? Bパートは声優バラエティーの量産型アイドルもの
男も女もアイドルアニメばっかりでちょっと食傷気味

TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より- △
キャラデザPEACH-PIT、OPと怪人二十面相の声がGACKTさんとなかなかに濃い。舞台は近未来で原作はあまり反映してなさそう。小林少年が異能力者なのかな?1話だけじゃまあよくわからんな。木戸衣吹ヒロインはかわいい

灼熱の卓球娘 △
新人声優中心のスポ根もの。まあ普通かな。田中秀和のOPはすばらしかった

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期)  ◎
待望の二期、ドラマは進行しつつ前期終了時点の状況を復習させてくれる脚本さすがだな。新キャラもたくさん出て今回も鉄板で楽しませてくれそう。OPはSPYAIRかよ!

■侍霊演武:将星乱 △
中国資本の三国志+カードバトルもの1。影のある作画がちょっと独特で気になる。15分ものだし次も見てみよう

SHOW BY ROCK!!# △
サンリオのキャラクターもの。楽しいんだけどちょっと子供っぽすぎるかな、、

信長の忍び ◎
戦国ギャグ4コマ。絵は動かないけどかわいいしテンポ早いし5分だし楽しいな。水瀬いのりは売れっ子だな。OPがいにしえのギャルゲソングぽくてよかった。あってないけど。

■装神少女まとい ○
本格現代戦争ものかと思ったら退魔魔法少女だった。キャラデザがかなり古臭い感じだけど導入はよかった。鬱展開になるといいなあ、、ならないっぽいけど。EDがスフィアだった。懐かしい

ステラのまほう △
まんがタイムきららの量産型日常部活もの。同人ゲームを作りますかそうですか

夏目友人帳 伍 ○
安定感はんぱない。今後もこのペースでいいので原作がたまるごとにやってほしい

美少女遊戯ユニット クレーンゲール ギャラクシー △
オンラインクレーンゲームとの謎タイアップまさかの2期。ライバルグループ登場!

■ナゾトキネ -NAZOTOKINE- △
謎解き脱出アニメだそうだけどなんだかよくわかんねえけども~

てーきゅう(第8期)  ○
お、今季はキャリさんが歌うのか!一瞬で終わるので消化が楽

奇異太郎少年の妖怪絵日記 △
携帯漫画が原作らしい。すずたんペロペロ

魔法少女なんてもういいですから。セカンドシーズン ○
ちょいエロ魔法少女5分アニメ。まあ息抜きにはいいか

■あにトレ!XX~ひとつ屋根の下で~ ○
ドエロ主観トレーニング5分アニメ。VRで出すべき

ナンバカ ☓
刑務所を舞台にした脱獄ギャグアニメ。中学生女子向けだなあ、、、


響け!ユーフォニアム2 ◎
久々の京アニ。堂々の1時間スペシャル。とにかく別格としかいいようのない極まった映像表現。ラストの花火もそうだが、映画レンズを意識したカメラの動き(ブレ)とかすごすぎる。話しもわりと重苦しそうで好み。久美子ってもうちょっとあっけらかんとしてなかったっけ?

文豪ストレイドッグス(第2クール) ○
前クールは1話でやめちゃったんだけど、太宰治とか坂口安吾とかいう名前さえ意識しなければ、いい感じのノワール風異能者バトルものでおもしろいんじゃないかと。余裕があれば続けたい

■ブレイブウィッチーズ ○
ストパンのスピンアウトなんだ、しらなかった。主役の娘(CV加隈亜衣)が落ちこぼれの扶桑っ娘ということであまりにも宮藤芳佳さんとかぶるけどまあ意図的なもんなんだろうな。作画もいいし期待、、、、
と思ったら制作スケジュールの遅れにより4話は1週延期だそうだ、、レガリアみたいにならなきゃいいけど

■ユーリ!!! on ICE ◎
正直久保ミツロウにはアレルギーがあったんだけど、これはめっちゃおもろいやんか!フィギュアスケートにも興味あるしこれは完走したい

■フリップフラッパーズ △
絵柄も古いし設定もよくわかんないけどなんか気になる。もしかするとおもしろいかも
OPはZAQさん。おばあちゃんの声がWYXOSSと同じすぎて、、

競女!!!!!!!! △
女だらけの尻相撲!! サンデーっぽくないなあ

ALL OUT!!、 ○
ラグビースポ根。まちがいなくおもしろいんだろうなあ。たまにはこういうのも見てみようかしら



私がモテてどうすんだ ○
キモ腐女子が痩せたらモテた!という女目線ファンタジー。すげえおもしろいな。主演小林ゆうのキモ演技がキモすぎて吹く

■ガーリッシュ ナンバー ○
アイドル声優業界の裏側をコミカルにぶっちゃける系。まあ実際はもっとひどそうだけどなw
ヒロインの千本木彩花も同じくらいのポジションなのでメタドラマの視点もあるのか。おもしろいな
チャラ系プロデューサーのダジャレがツボる「えんもたけなわプリンスホテル」、「よっこらセックス」関智一かよ

■ドリフェス ☓
うーん、またテンプレ男性グループアイドルもの。スマホゲータイアップなのね。女キャラがいっさいいないので男キャラに萌えるしかなくて難易度高すぎる。主役の声DAIGOかと思ったら違った。てか声優ほぼ全員新人かよ

■DRIFTERS ○
平野耕太原作。シリーズ構成倉田英之関ヶ原合戦中の島津豊久がタイムスリップ?して異世界へ。そこで出会ったのは織田信長那須与一。DRIFTERS(漂流者)と呼ばれる彼らは異世界で?とつかみは満点。劇画調に時折ギャグタッチが交じるのはちょっとベルセルクっぽくも。

■Lostorage incited WIXOSS ○
世界観は同じだけど完全に別シリーズなんだな。セレクターバトルの設定も違う。さすがに麿里ちゃん脚本ほどのエグさはなさそうだけど、少女を救いのないバトルに追い込む展開は健在。まあ今後に期待だな

■クラシカロイド △
転生したベートーベンやモーツァルトがバトル?独特のセンス・オブ・ワンダーな作画はちょっとおもしろかった。杉田があいかわらず濃すぎ

ろんぐらいだぁす! △
3話でスケジュール崩壊で話題のサイクリングもの。うーん、おもしろくなりそうな要素がほとんどないしもうしょうがないんじゃないか

3月のライオン ○
シャフトだったの知らなかった。ケレンは抑えめの演出だけどすごいなあ。アバンから次回予告までCM入らなくてすげえなあと思ったらNHKだった。てか茅野愛衣花澤香菜久野美咲の3姉妹って最強か!!

Occultic;Nine -オカルティック・ナイン- ○
志倉千代丸新作。ゲームじゃなくてラノベなのね。今回はオカルト。悪魔が出てきたからたぶん超常現象が実際にある世界ぽい。あいかわらずキャラのニートしゃべりはきついがまあ慣れるだろう。あやねる&みゆきちヒロイン最高。

うどんの国の金色毛鞠 △
幼女&ケモナーかよ。ほのぼのだと思うけどおもしろそうだ。行ったことのある高松が舞台なのも楽しい

■はがねオーケストラ △
OPでウォーカーマシーンだ!!!と興奮するも、スマホゲー原作の5分ゆるアニメだった

舟を編む
舟=辞書。辞書編纂がテーマておもしろいにきまっとるやん。タイポぽい表現もおもしろいな。しかしOP岡崎体育かよ、、萎え


亜人(第2クール)

ベルハーの魅力を紹介するよ

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はじめに(飛ばしていいよ)

オレはいまBELLRING少女ハート(ベルハー)という地下アイドルグループにはまっている。いままでもアイドルやバンド、それ以外の趣味にもいろいろハマったことはあったが、今回は掛け値なしに人生最大級のハマりである

で、そのベルハーがいま大激震の渦中にある
10月10日のライブで、唯一のオリジナルメンバーを含む主要メンバー2人(人気的にもツートップ)が年内で卒業、同時に活動一時休止が発表されたのだ
ストーンズにたとえて言うと「ミックとキースの脱退が発表され、残りメンバーで立て直すため活動休止(休止期間は未発表)」という状態なのだ

もともとメンバーの出入りは激しいグループだが、1年前から見はじめたオレにとって現在の5人こそがベルハー、とくにオリジナルメンバーの朝倉みずほはあらゆる意味でベルハーを象徴する存在だ。グループがなくなるわけではないが、そのダメージは限りなく大きい

とは言えメンバーと運営が決めたことをファンが覆せるわけもない。幸いいきなりではなく年内はこの5人で活動を続けるので、最後まで可能な限りライブに参加するつもりだ

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で、ここからが本題なのだが、オレには少しでも多くの人に「一度でいいからオレの大好きなベルハーのライブを、今の5人のライブを見てほしい」という思いがある
今のベルハーのパフォーマンスは技術的にもテンション的にも過去最高の状態(オレ基準)だ。アイドルというくくりをなしにしてもこれほどパワフルかつエモーショナルなライブを行っているグループはなかなかないと断言していいと思う
もちろん人がなにを好きになろうが勝手だし、「大きなお世話だ」と思う人も多いだろう。また、実際見たとしてもまったくなにも感じない人も出てくるだろう
でもオレ自身、友達にすすめてもらって好きになったバンドや映画はたくさんあるし、人がなにかについて熱く語っているのを聞いたり文章を読むのは大好きだ
なにより「でもアイドルでしょ」という理由で敬遠されているとしたら、それは本当に本当にもったいないことだと思う
facebookなんかではもう何度も何度も友達にすすめて「またか」と、そっ閉じされているのだが、でもほんと、今の5人のためにできることを少しでもいいからやりたいし、オレにできることはこれくらいしかないからないので許してほしい

初見のインパクトが強烈だったので、ほんとは「間違いなくすばらしいからなんの前知識も入れずに見に来てね」と言いたいところだが、それじゃ誰も来ないに決まっているので、ここではこのグループの魅力について、アイドルなど見たことないという人にも伝わるように書いてみようと思う。うまく書ける自信はないのだが……

基本情報は公式サイトで
http://www.brgh.tokyo/


楽曲

ベルハーはこれまでシングルをのぞいてフルアルバム3枚、ミニアルバム1枚と計4枚の音源を出しており、レパートリーは50曲を超える
様々な曲調が存在するが、AKB48ももクロ、でんぱ組、Perfumeなど、いわゆる世間一般でイメージされるようなキラキラした“アイドル曲”は皆無である
その多くはきわめてダークで、ときに激しくときに静謐に、聞くものの心を撃ち抜く
ジャンル的には、UKロックを基調に、サイケ、グランジ、ガレージ、エレクトロニカ、ハードロック、ジプシーブラス、など楽曲ごとに様々な要素が取り入れられている
だが(多分意識的に)避けてるジャンルも多い。例えばパンク、メタル、EDM、ダブステ、ヒップホップ、ネオアコなどだ
他のアイドルとのかぶりを避けることもあるんだろうけど、それ以上にディレクター田中紘治の嗜好・美意識に貫かれている。そこが魅力なのだ

Soundcloudに公開されている中で、特に好きな曲をいくつか紹介する

soundcloud.com
はじめて聞いた時、舌っ足らずで調子っぱずれだが、とろけるように甘くて魅力的な声に衝撃を受けた曲
冒頭のパートを歌っているメンバー(TIRA)はとっくにいないのだが、ボーカルの危うさは現メンバーにも踏襲されておりライブでの破壊力はすごいものがある
このボーカルが「歌がヘタ」として敬遠されることが多いのだが、それは本当にもったいないとしか言えない。ボーカルの魅力がメロディーをなぞる技術の巧拙だけで判断できないということは好きなアーティストにあてはめれば多くの人にご理解いただけるのではないだろうか
だいたい音源はまだまだぜんぜんきちんとしている。ライブではむしろこの2割増しくらいに酷くなるので期待してほしい
(これは「わざとヘタに歌っている」わけではない。彼女たちは懸命に歌っている)
曲調的にはジェファーソン・エアプレインやママス&パパスなんかを想起させるギターやオルガンが印象的だ。1stアルバムにはこの手の曲調が多く、今でもサイケロックを標榜しているのはこのあたりの印象が強いからであろう。


soundcloud.com
サイケと並んでベルハーの楽曲を形容するときにつかわれるジャンルがグランジだが、実はサイケに比べてグランジの要素がある曲はさほど多くない
その代表といえるのがこの曲だろう
ファズファズに歪んだ攻撃的なギターリフと手数の多いドラムにのせて、絶望の果てに見えるわずかな希望を歌うグランジのスピリッツを見事に表現した曲
別れの曲であるにもかかわらず、多くのライブでクライマックスに使われ、フロアはリフトとダイブでグチャグチャになる

soundcloud.com
実はオレがはじめて聞いたベルハーの曲がこれ
一聴してわかる人はわかると思うが、Blurの「Song2」である
オマージュというには少々厳しいパクリっぷりである。元が名曲なだけありライブでもものすごく盛り上がるため、ベルハーのファンじゃない客が多いフェスなどでは1曲めにつかみとして演奏することが多い
なお、パクリが多いと言われることもあるが、リフをまんま使うようなあからさまな引用はこれのほかはあと2曲くらいだ
もちろんそれ以外の曲も様々なバンド(主に英国)の影響は受けておりネタ元を探すのが楽しみのひとつではある

soundcloud.com
激しい曲が多いと思われているベルハーだが、実はそうでもない
この曲のようなエレクトロニカをベースにした聞かせる曲もかなり多い
ライブのセットリストでもぶち上げ曲の間にこういう曲をしれっと入れてくることが多く、この緩急の差が魅力のひとつだ
暗く静かめな曲だけをやる「ベルハー・イン・ザ・ダーク」という定期企画ライブもあるくらいだ


soundcloud.com
最新アルバムからの1曲。ハモンドビブラフォンの響きが印象的なガレージロック歌謡で個人的に3本指に入るくらい好きな曲
意図的にモノラル録音だったりする


soundcloud.com
ストリングスが気持ちいいEVERYTHING MUST GOあたりのMANIC STREET PREACHERSを感じる叙情UKロック。これも3本指に入るくらい好き(もう1曲は「タナトスとマスカレード」。「asthma」は別格)


パフォーマンス

楽曲のよさはもちろんだがベルハーの真骨頂はやはりライブだ
オレ自身アイドルにハマってない頃は「現場に来ないとわからないよ」と散々友人から言われてきて、それが本当に嫌で嫌で避けてきたんだけど、ベルハーのライブに通うようになって、たしかにそうだよな、そうとしか言いようがないよなと納得してしまった
ライブの様子はYouTubeなどで見れるが、やはり一度はライブハウスに行って熱気を生で感じてほしい。そこで判断してほしい
(とは言え自分もなかなか行ってみようとは思えなかったので気持ちはわかる。そこが本当に悩みどころだ)

ベルハーはバンドではないので演奏はしない。カラオケにあわせて歌い踊る一般のアイドルと同様の形式だ
だが一般のアイドルと異なるところも多い
まず、MCが少ない。長尺ライブでは多少入ることもあるが、30分程度のライブだと基本ノンストップだ。アイドルにはお約束の自己紹介や告知もめったにやらない
あとここが重要なのだが「おまえらもっと声出せ!」といった煽りMCや、前方の客に向かって手を振ったりウィンクしたりといったレス(ファンサ)も(一部の曲をのぞいて)ほとんどない
要は一般的なライブパフォーマンスでは重要な要素のひとつである「観客とのコミュニケーション」が極端に少ないのだ。

これはオレの印象なのだが、ベルハーのライブというのは演者と観客がコミュニケーションを取りながら熱狂していく一般の音楽ライブよりも、演者のパフォーマンスを観客が黙って鑑賞する演劇(歌劇)に近いのだと思う
はじめて見たときはオレのルーツでもある「東京グランギニョル」や「月蝕歌劇団」といった80年代アングラ演劇を連想したものだ
だが、演劇と違うところは観客も黙って鑑賞するだけではなく、熱狂的に感情を表現することが許されているところだ。これについては後述する

演劇的なベルハーのステージでは脚本の代わりに楽曲を使い、歌い踊ることで表現を行う
その表現は極端にエモーショナルだ
恋愛や乙女心といったアイドルソングに多い題材はほとんどない(あるにはある)。多くは抽象的な歌詞で別れや悲しみや焦りや救いを希求するものばかりだ
地上アイドルのような美しくかわいい歌唱もピッタリと揃ったダンススキルもないが、彼女たちは楽曲の世界に入り込み、髪を振り乱しながら己の限界まで怒り、挑発し、号泣し、歌い踊る
実際ライブ後半には体力的にもガタガタで満足に立てないメンバーもいる。それほどまでに心身ともに激しいライブなのだ
しかも彼女たちはそのライブをほぼ毎週末、年に100回以上は優にこなしているのだ


20160828 BELLRING少女ハート low tide(後半の取り憑かれたようなダンスに注目)


強権的な演出家(田中ディレクター)がすべて(メンバーだけではなく楽曲、振付、舞台装置なども)をコントロールし、メンバーは与えられた役を忠実に演じるが、その演出からはみ出て飛び出してくる役者自身の個性も魅力となって観客の心を揺さぶるところも演劇とよく似ている

50曲を超えるレパートリーを持つベルハーは、演目であるセットリストも毎回異なる。短いステージではわかりやすく盛り上がる曲を連発することも多いが、それでも必ずどこかに暗く重苦しい楽曲、静謐で清らかな楽曲を入れて緩急をつけてくる。セットリスト=脚本なのだ。観客は毎回セットリストの妙でエモーションを揺さぶられ続けるのだ

あと、これは触れなくてはならないのだが、よく言われる「ベルハーは歌がヘタ」はまごうことなく事実である
少し擁護させてもらうと、自分で歌ってみるとわかるがベルハーの曲メロはものすごく難しい。あれを完璧に歌いこなすにはかなりのスキルと音域が必要となってくるのは間違いない
そしてオレはこう理解している。「ベルハーのパフォーマンスはメロディーを正確になぞることではなく、感情を観客に伝えることに極端に重きを置いている」のだと
詭弁に思えるかもしれない。いや、実際そうなのだが、「隙のないおじょうずな歌よりも、危なっかしい下手くそな歌のほうがダイレクトに感情が伝わってくる」というのは事実であり、田中Dのうまい(酷い)のは、メンバーに絶対に出せない音域のパートを割り当てたうえで「裏声禁止」と言い渡すなど、どうやっても歌いこなせない状況を作り、意識的に利用しているところだ。

youtu.be


最後にフロア(観客席)について書く
ベルハーのライブはヲタ(ファンのことをアイドル界ではこう呼称する)が暴れまわって怖い、厄介だとよく言われる
実際ベルハー現場は他のアイドル現場で禁止されているモッシュ、ダイブ、リフト、サーフ、などあらゆる迷惑行為が放置されている(推奨されているわけではない)。ラウド系バンドのフロアを想像してもらえればいいと思う
ヲタたちは感情をぶつけてくるメンバーのパフォーマンスに呼応し熱狂し暴れまわりメンバーの名前を力の限り叫び時には感極まって泣き崩れる


youtu.be(臨場感溢れるファンカム)

だがそれだけではない。ベルハーのフロアのいいところは本質的に自由なところだ。コールやMIX、フリコピといったお約束を半ば強要されることも多いアイドル現場だが、ベルハーのフロアではそんなことはほとんどない。各々が好きなスタイルで鑑賞している
もちろんみんなと声をあわせてコールを入れるのも楽しいが。微動だにせず棒立ちで凝視している人も多い
あと特筆すべきは撮影も基本的に自由なところだ。YouTubeで検索するとヲタが撮ったライブ映像が溢れるほどひっかかってくる

個人的なことを書くと、オレ自身いままでライブでは声など出さず、ひたすら後ろの方で腕を組んで見ているタイプだった。みんなで合唱したり、ましてや肩を組んで涙したりなんて死んでもやらないと思っていた


だが、今は毎回ベルハー最大のアンセムである「asthma」で泣きながら肩を組んでぐるぐるまわっているのである
このなんだかよくわからない多幸感、一度体験してほしい

(オレも見切れまくってる)


アイドルとして

ここまでアイドルとしては特殊な部類に入るベルハーの魅力について書いてきたが、ベルハーはアイドルとしてもめちゃめちゃ魅力的なのである
地下アイドルのライブは終了後に特典会と呼ばれるメンバーと握手や写真(チェキ)を撮れるふれあいイベントがあるのだが、ベルハーもほぼ毎回行っている
さきほどベルハーのライブは観客とのコミュニケーションを拒否する一方向性的なものと書いたが、双方向的な要素はこの接触イベントに集約されている
これに関してもそうだが、田中Dのうまいところは、単にアイドル的要素のアンチテーゼにとどまるのではなく、アイドルフォーマットを極力利用しながら自らの表現したいことを一切妥協せずに提示しているところだ

ベルハーの場合、ほとんどがお気に入りのメンバー1人とチェキを撮れる「個別チェキ会」という形態になっている
具体的にはライブ終了後にメンバーごとにチェキ列と呼ばれる列が形成される。最後尾の人がメンバーの名前と写真が書かれた札を持っているのでそこに並び、順番が来たらスタッフ(田中Dが多い)にそのメンバーと好きなポーズでチェキを撮ってもらい、あとは時間(1分程度)が来るまでお話をするという仕組みだ。いっしょに撮るのが恥ずかしい場合はメンバーだけを撮ってもらう(ピンチェキと言う)こともできる
なにを話せばいいのかわからないと思うかもしれないが、「はじめて来ました」とでも言っておけばあとはメンバーがリードしてくれる
ステージでの神々しさがウソのように普通にかわいい女の子に戻ったメンバーの魅力にきっとやられてしまうことだろう

チェキは1枚500円、そこにサイン(落書き)をしてもらうと1000円だ
もちろん好きな子と撮ればいいのだが、アイドルは推しを作ると格段に楽しくなる。(特に推しを決めずグループ全体を応援するスタンスは「ハコ推し」と呼ばれる)
ヲタの総数もさほど多くはないので、2,3回も通えばすぐに名前を覚えてもらえるだろう。ここからが沼である……。

ちなみにオレの推しは「仮眠玲菜」と「甘楽」
同一グループで推しを2人作るというのはタブーとまではいかないが、あまり歓迎されることではないのだが好きになってしまったものはしょうがない。しょうがないんだよ!!

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鼻の下を伸ばす筆者

なお、各メンバーについての紹介はあえて省く。推しは自分で見つけてほしい


その他

他にも書きたいことはたくさんあるが、最後に衣装とアー写について触れておこう

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ベルハーの衣装は基本的にこの黒いセーラー服にカラスの羽根を付けたこれしかない
カラフルでフリフリな衣装がほとんどのアイドル界においてこの姿は異彩を放ちまくっている
メンバーたちはかわいい衣装を着たいといつも言っているが、この衣装こそダークなベルハーの世界観を端的にあらわしている象徴なのだ

あと、この写真もそうだが、ベルハーのアー写(宣材用アーティスト写真)はことごとく変顔をさせられている。もちろん意地の悪い田中Dが意図的にやらせているのだが、実際のメンバーは本当に美少女揃いである。まあ惚れた贔屓目も多分に入っているが、、これも現場で確かめてほしい


最後に

ながながと書いてきたが、この文章はあくまでオレ個人の感じ方を元に書かれている
オレはまだ通いはじめて1年たらずの新規なので、昔から見ている方から見ると見当違いのことも書いてあるかもしれない
アングラ演劇とかないわーと思う人ももちろんいるだろう
ごめんね



ぜひ一度行ってみてください

冒頭にも書いたが最強の現体制でのライブは年内で終了である
お願いだから一度だけ、一度だけ足を運んでほしい

今後のライブをまとめてあるので参考にしてほしい

docs.google.com

ただし、ベルハーのライブは告知が極端に遅い
極端な場合前日告知なんてこともある
恐らくこのリスト以外もこれから告知されていくことだろう


なお、詳細はまだ不明だが12月22日(木)には赤坂BLITZでワンマンライブが決定した
大箱でこの5人を見れる恐らく最後の機会になるだろう
なんとしてもメンバー5人に満員のフロアを見せてあげたい
平日だが、これを読んでなにか感じた人はぜひ、ぜひ、足を運んでみてほしい
絶対に後悔はさせないから、とは言えないが、



あと、はじめてライブに行くのが不安だという人はTO(トップヲタ)のみうらさんによるこの解説記事を読んでみてほしい

miurassan.blogspot.jp




音源

まずは音源から聞いてみたいという人はベストアルバムをおすすめする

BEST BRGH

BEST BRGH


また、OTOTOYでは絶盤になった1st、2ndを含めほぼ全音源をハイレゾデータとして購入できる

ototoy.jp

Soundcloudeではベストと1stを無料公開している

soundcloud.com

DVDも出るよ!!

youtu.be

youtu.be



オレは年内は恐らく全現場にいるつもり。せっかく顔も晒したんだからよかったら声かけてね
では現場で!

10月23日 アイドル甲子園 赤坂BLITZ

例によって午前中から大量のアイドルが出演するイベントなんだが本日もベルハーさんはトリなので20時出勤
ほんとは2,3組見たいアイドルもいたんだけど怠惰が勝ってしまいました

BELLRING少女ハート(89回目)
前のBLAZEのときもそうなんだけど客入りはかなり厳しく(もしくはベルハー時には帰っちゃった)、いつもよりは広いBLITZフロアはすっかすか。周囲はほぼ見たことのあるヲタばかりという状況
うれしい「WIDE MIND」スタート。ピストル持ってなかったけど。もちろん衣装もいつも通り
そこから「edge」「ホーネット」と畳み掛け
おっさんが上がるの見苦しいとはわかっているんだけど、この2曲だけはどうしても体が動いてしまうすいません
それ以降も定番曲ばかりだったんだけど、みずほが大好きだというこの会場でみんな楽しそうにやりきっててよかった
あとは、覚えてないや、、あ、チェキ会が高速回転すぎて(オレにしては)すげえループしちゃった


WIDE MIND
the Edge of Goodbye
ホーネット'98
アイスクリーム
rainy dance
サーカス&恋愛相談
asthma
c.a.n.d.y.




甘楽が上げてるセトリの画像ブログに使っていいのかずっと迷ってたんだけどやっぱりやめます

10月22日 虹コンなりのハロウィンナイト WWWX

■Maison Book Girl
ブクガは曲もメンバーのルックスもすごく好みだけど、いつも同じようなライブに見えてしまい最近あまりちゃんと見てなかったんだけど、今回久しぶりにきちんと見てみたら頭2曲(新曲?)が聞いたことない曲だったのもあるけど、やっぱりいいなあと思った
ベルハーとはまた別のベクトルで曲、衣装、ダンスなど強固な美意識で世界観構築してるグループなのでやっぱり好き。もっと上の方でやればいいのに、と無責任に思う

BELLRING少女ハート(88回目)
久しぶりに出番は前の方。ここしばらくなかったものすごい圧縮、PASSCODE直後にやった@JAM以来かな。虹コンヲタの人が最前に構えていて少し不穏な雰囲気
こういうとき田中さんは1曲めに「c.a.n.d.y.」ぶっこんでフロアグチャグチャにするんだよな、と思ってたらやっぱりそうだった
ていうか衣装!!!ハロウィン仕様の仮装でメンバーがでてきて場内どよめいた
みずほはパンプキン、あーやんはお化け巫女、れーれ白メイド、甘楽黒メイド、そしてカイちゃんは応援団の長ランww
基本的にベルハーのライブは黒セーラーにカラスの羽根のあの衣装しか着ない。あの衣装こそベルハーだという強固な意志がある
だが、今年になってメンバーカラーのポンポンを持ったり、夏の魔物ではビーチボールや浮き輪などもったりして、少し緩和されている感じはあった
けど、ここまでまったく関係のない衣装でやるのは本当にレアケース。メンバーもものすごく楽しそうでよかった。本当に貴重なものを見れた
ライブは「サーカス」、「edge」、「GIGABITE」とお祭りセトリで通すのかなと思ったら「タナトス」で落とす、定番だが最高の展開
タナトス」の時のメンバーの表情が本当に好きだ。とくにみずほとあーやんが圧倒的で吸い込まれてしまう。怖いくらいだ
最後はハロウィンらしく「Revelry」でシメ
時間も短くちょっと不完全燃焼ではあったけどあの衣装と「タナトス」聞けたから大満足。


■BiS、虹コン、Stereo Tokyoはロビーで過ごす
本当はこういうのすごく失礼だと思うんだけど、今はやっぱりそんな気分になれないや。ごめん

10月10日 OTOMORE以降

あとで読み返すのが楽しいからライブ感想ブログをちょこちょこ書いてたんだけど、さすがに発表後から書けなくなったのでメモだけ


10月10日
ライブ前から予感はあった
ヲタと話していてもみんなある程度覚悟はしていた
でもやはりそれ以上に衝撃は大きかった
終わってからヲタ達と飲んで泣いた

10月11日
ロフトでオーディション
おもしろかったよ
本当にきちんと再始動してほしい
願いはそれだけだ

10月12日
around the world
2時間ワンマン
やはり現時点の5人のメンバーはパーフェクトだ
なんでこんなすごいライブができるグループが終わってしまうのだ
つらい。つらすぎる

10月15日
札幌、アウトストアイベント
狭い箱にヲタちゃんぎゅうぎゅう詰め
ライチューで北海道soでっかいどう言えなくて悔しがったOPから1st、2nd曲中心にたっぷり13曲
完全にファンサービス的なライブだった。最高だ
しかし発表後「Starlight Sorrow」よくやるよなあ

「世界が終わるわけじゃない 君が消えるわけでもない」

そんなこと言われてもさあ……

終わってからヲタちゃん30人以上で飲んだ。今まで話せなかった人ともたくさん話せてうれしかった

10月16日
時間も短いが殺る気まんまん
一曲目「c.a.n.d.y.」でフロア最前部をぐっちゃぐっちゃにかき混ぜ、ホーネット>サーカスと畳み掛けlow tideで凄みを見せつけEdgeで爆発したあとROOM、そしてashtma
初見の人にもインパクトあったろう
とにかく今日はメンバーがフロアにガンガン降りてきててすごかった
asthmaで甘楽をずっと支えられたのがうれしかった



c.a.n.d.y.
ホーネット'98
サーカス&恋愛相談
low tide
the Edge of Goodbye
ROOM 24-7
asthma

10月17日 新宿ロフト

sora tob sakana
CDは大好きでよく聞いてるけどライブはあんまりいいと思ったことがなかったんだけど今回はよかったな
たぶんオレの中の変なこだわり的なものが一個崩れたんだと思う
やなミューにしても「バンドでやれば」と思ってしまうことが多いんだけど、いろいろ取っ払って聞けばやっぱりアイドルフォーマットだから生きる部分もあるし表現したい意志も感じる

■アイドルネッサンス
こっちも苦手なんだけど「17歳」だけは好き。あがった

■BiS
二回目。前回は後ろで腕組んで見てたけど今回は前の方で見た
ようやく新メンの顔と名前が一致した。みんなかわいい
そして新曲も含めやっぱり曲がいいよな。「Primal」が聞けてうれしかった

BELLRING少女ハート
「asthma」スタートはなんか特別感あるな
いきなりエモーション全開にぶち上げられてそのまま「c.a.n.d.y.」で爆発
でもその次の「プリティシャロウ」でふいに「この5人が見られるのはあと、、、」と頭の隅に追いやっていたことを意識してしまいつい涙してしまう。はぐはぐー
「アイスクリーム」、「グロリア」、「UNDO」とエモーショナル多めのセトリ、途中で「鉄の街」を入れるのもよかった
なんかセトリのことばっかり書いてるけど、正直内容がほとんど思い出せないんだ
毎回これ以上ないくらい集中して5人を凝視して、それで燃え尽きちゃうんだよなあ
でもそれでいいのかな、、わかんない
とにかく例の発表のあとの5人は明らかに意識が高まっていてすごい
なんでそれをいままでできなかったんだ、、というのはもう言いっこなしだよ(言ってるけど)